それ以外は、やっぱり溺れてましたね。笑
それでもなんとか泳ぎ切りいざランへ。
ウエットスーツを脱ぎ捨てて走りだすと、「オレの脚じゃなくねぇ」と……。
大げさでも何でもなく、ホントに鉛のようでした。汗
そりゃそうですよね、ウエットスーツを着て川を泳ぐこともなければ、その後に走るなんて経験もないんですから!
それでも何とか最後まで走り抜き、138人中86位とビミョ〜な、ほんとにビミョ〜な結果に。
それはさておき、参加して一番嬉しかったのは「完走できたこと!」ではなく、「沿道からの声援」です。
「またまた〜」って思うでしょ?
でも偽りない本心です。
何となく聞いてはいたんですが、まさかここまでとは思ってもいませんでした。^^
掛けていただいたお声の中で、今でも耳を離れないものがあります。
それは、溺れかけた川から這いずり上がった直後、心臓が飛び出しそうなくらい苦しく苦しくてたまらなかったときのオジサンの声。
苦しい自分と、若くして心不全で逝った母の姿を重ね合わせていた時だったと思います。
暑さと苦しさでウツロになりながら、「お母さんも死に際こんなに苦しかったのかな」、なんてことが頭をよぎっていました。
いつ立ち止まってもおかしくないような状態だったのに、あのオジサンの声に本当に救われました。
苦しさだけが溢れていたのに、その瞬間スーと穏やかな心で満たされたのを覚えています。
長年暮らしてきたこの街の温かさに、本気で気づけた瞬間だったのかもしれません。^^
人というのは、自分が本当にキツいとき辛いとき、たった一言がこんなにも心に沁みるものなんですね。
たとえるなら、サウナの灼熱のあとのコップ一杯の水。
熱くて熱くてたまらない中で汗をたらふく流し切ると、何でもないコップ一杯の水が喉にシミわたります。
しかし、これが熱くも冷たくもないぬるま湯なら、コップ一杯の水に感動などないでしょう。
同じように、地獄のような苦しみをもたらしたランニング(アクアスロン)が、最高の感動を与えてくれました。
ノホホンとした生活では、多分味わえなかった感動だと思います。
そんなランニング(アクアスロン)に、ただただ感謝です!
と、ここまではカッコよく締めてみました。^^
が……、
レース直後、嫁からの「また来年出るやろ?」の無慈悲な一言に、思わず無言になってしまいましたが、それが何か。汗