少し長いキョリを走れるようになると、持ち運びたいモノも色々と増えてきます。
ポケットの中で揺れる、鍵や携帯電話が気になるかもしれません。
これが通勤ランだと尚のこと。
「ランニングで使えるバッグが欲しい」と思うのは、ちょうどそんなときだと思います。
そこで、ランニング用のリュックを初めて購入するとき、知っておくと役立つ前提知識、失敗しない選び方をご紹介いたします。
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本当に必要なのはリュックそれともポーチ?
ランニング用のバッグを探し始めると、その種類の多さに驚くでしょう。
バッグやバックパック、リュック、ポーチなど、どれが自分に合うのかよくわからないかもしれません。
ランニング中の荷物を収納するものを「ランニング用バッグ」とするなら、ランニング用バッグには大きく2つの種類が存在します。
種類 | タイプ | 収納できる物 |
ポーチ | ウエストポーチ・ショルダーバッグ | キーケース、小銭、カード、携帯電話、場合によっては飲料など |
リュック(バックパック) | リュック・ベスト(チョッキ型) | 上記以外に着替えやシューズなど |
ちなみに、ポーチとは「小さなカバン」を意味します。
キーケースや携帯電話だけならポーチで十分です。
ポーチをお探しなら下記をご参照ください。
関連記事:ランニングで揺れないボトルポーチおすすめ8選!飲み物はこれでOK
また、リュックサックとバックパックは言葉が違えど、同じものを指します。
「背中に担ぐ荷物袋」の総称だと思ってください。
この違いは語源にあり、リュックサックがドイツ語、バックパックが英語のようです。
これらは「背中に担ぐ荷物袋」なので、一般的にポーチよりも収納容量が多いことは想像できると思います。
初めてランニング用のバッグを購入するときは、「何を持ち運びたいか?」によって、ポーチかリュック(バックパック)かをまず見極めてください。
ランニングのポーチとリュック(バックパック)について
ポーチの主流は肩や腰にかけるタイプです。
ショルダーポーチ(肩)
ウエストポーチ(腰)
通勤ランなら、やはりリュック(バックパック)でしょう。
リュックには「着る」感覚に近いベストタイプもあります。
リュックタイプ
ベストタイプ
ベストタイプは、トレイルランニング(山野などを走る競技)などでよく使われます。
リュック選びでは、まず必要な容量に見当をつける
必要なものがリュック(バックパック)なら、まず意識してほしいのが容量です。
同じように見えるリュックでも、荷物を収納できる容量に違いがあるので注意してください。
容量が10Lなら、バッグの中に10Lの水が入るようなイメージです。
容量による用途の違いや荷量の目安は、以下をご参照ください。
容量 | 用途 | 荷量の目安 |
5L〜8L | 近場のランニング〜遠出のランニング・中距離トレイル | キーケース、財布、スマホ、飲料、補給食、タオル、軽めの着替えなど |
9L〜13L | 通勤ラン・遠出のランニング・中距離トレイル | 上記に加え、雨具など |
14L以上 | 通勤ラン・ロングトレイル | 上記に加え、シューズ、ビジネスグッズ(A4書類など)、防寒着など |
上記はざっくりとした目安です。
この目安をもとに、リュックの容量に見当をつけておくとよいでしょう
通勤ラン以外でのランニングリュック購入は2ステップで!
ランニングが楽しくなってきて、走れるキョリや時間がグングン伸びている時期かもしれません。
通勤ランやロングランへの挑戦に、気持ちも高ぶるでしょう。
そんなときこそ、荷物を持ち運べるリュックが欲しくなるものです。
通勤ランなら持ち運ぶ物は明白だと思います。
それ以外なら、何を持ち運ぶかまだハッキリしないかもしれません。
このような状態でリュックを選ぶと、ついつい「大きめ」を購入しがちです。
ただ、大きめのサイズ選びはおすすめしません。
かと言って、小さめがよいというわけでもありません。
リュック容量のわりに荷物が少ないと、中身がスカスカでランニング中の揺れにつながるからです。
また、小さめのリュックに荷物をパンパンに入れ過ぎるのも、荷物で背中が圧迫されて不快感につながります。
将来的に持ち運びたい物が増えそうだとしても、荷量に見合ったリュックを購入した方が無難です。
そして、荷量が増えるタイミングで、新たなリュックの購入をおすすめします。
最初はポーチ、その後タイミングを見計らってリュックを購入のような感じもよいでしょう。
そうすることで荷量に適したリュックを選べ、担いだ時の不快感を避けられます。
通勤ラン以外でリュックを考えているなら、大きめをいきなり購入するのは避けてください。
失敗しないランニングリュック選び6つのポイント
通勤ランであれ趣味のランであれ、リュック選びで容量以外に押さえるべきポイントは6つあります。
これを押さえておくと、より相応しいものが見つかるはずです。
1.フィット感
身体にフィットしていないリュックは、荷物が揺れて不快です。
それを決める大きな要因が、背面パネルとショルダーハーネス。
この2つが身体に隙間なくフィットすることで、肩・背中・腰など背面全体で荷重を支えられます。
さらに、身体とリュックの摩擦面が増すことで、横揺れや縦揺れが抑えられ、ランニング中の安定感をもたらすのです。
また、リュックによってはサイズを微調整できるストラップが複数あります。
フィット感を確かめるには、店舗に持ち運びたい荷物を持参しリュックに入れさせてもらって、実際に担いでみるのもよいでしょう。
2.サイズ
フィット感を意識するとき、サイズ選びも重要になります。
ここで言うサイズと、リュックの容量を混同しないよう注意してください。
ランニングリュックはストラップでサイズ調整できるものが多いためか、ワンサイズのものや、男女兼用のものが多いです。
ただ、商品によってはMやLのようにサイズが選べるものがあります。
ネット購入するなら、サイズの参考画像や細かい寸法、重量が掲載されている場合があるので、参考にしてみてください。
3.通気性
背面パネルやショルダーハーネスの密着感が増すほど、ランニング中の大量の汗でムレやすくなります。
なので、このような箇所の通気性はとても重要です。
通気性を確保してくれる生地の代表はメッシュでしょう。
腰背部や肩部にメッシュ素材が採用されていると、汗ムレを軽減してれます。
リュック選びでは、担いだときの通気性もチェックポイントの1つです
4.撥水性
特に通勤ランでは、ビジネスグッズや仕事着が濡れてしまわないよう防水性は欲しいところ。
とはいえ、満足できる防水性を備えるリュックは少ないのが現状。
表面素材がナイロンやポリエステルであれば、「防水」とはいかなくても「撥水」くらいは備えるはずです。
実際に多くのランニングリュックで、このような素材が採用されます。
また、防水スプレーを使用して、撥水性や防水性を高めるといった方法もあるでしょう。
商品によってはレインカバー付きもあるようです。
専用のレインカバーが付いていなくても、別で購入することもできます。
また、背中の汗でリュックの荷物が湿ることも、多くのリュックに共通する課題です。
この場合、荷物をビニール袋に入れるなどして収納するとよいでしょう。
5.ポケット
まず確認するのは、ペットボトルや専用ボトルを収納できるポケットの有無とその位置。
リュックを必要とする通勤ランやロングランでは、飲料の確保は考えておきたいもの。
このとき専用ポケットがあると便利です。
さらにポケットの位置が身体の前側にあると、走りながら出し入れできるため重宝します。
次にスマホや補給食など、手軽に出し入れしたいものを収納するポケットが、取り出しやすい位置にあるか。
多くのランニングリュックは、このような状況を想定しているため、ポケットはあらゆる位置に複数存在します。
なので、購入前に「何を持ち運ぶか」を明確にイメージしておくことが大切です。
6.ハイドレーション
ハイドレーションとは、リュック内のソフトボトルに入れた飲料を、チューブごしに飲むためのシステムです。
ハイドレーションの大きなメリットは、走りながら水分補給ができること。
立ち止まったり、リュックの中身を覗いたりする必要はありません。
リュックによては、ハイドレーション一式が最初から装備されているものもあります。
ハイドレーション対応リュックと、そうでないリュックの違いは、チューブをリュック内から排出するための専用の穴やホルダーが備わっているかどうかです。
クールにランニングを楽しむなら、ハイドレーションに対応したリュックはおすすめです。♪
まとめ
ランニング中の荷物に困ったときの、ポーチやリュック選びの参考になったでしょうか。
持ち運びたいものがキーケースや携帯電話だけなら、リュックと言わずポーチで十分です。
また、通勤ランを考えている場合や、ロングランで飲料やタオルなどを持ち運びたいならリュックになるでしょう。
まずは「何を持ち運ぶのか」を明確にして、荷量に見合ったものをお選びください。