「ランニングギア取説」運営者のタツヤです。
冬の寒さはランニングの大敵。外に出るだけで頭がキーンッとしたり、耳がカッチカチになって痛くなったりしますよね。
そんな日が何日も続くと、ついつい言い訳ばかりの日々になってしまいます。
そんな寒さ対策として、ランニングキャップは有効なアイテムの一つです。
ただ選び方を間違えてしまうと、あまり意味がなくなってしまうことも。
ここでは、冬の寒さに負けないキャップ選びや、おすすめモデルをご紹介します。
冬のキャップ選びで確認すべき5つのポイント
ランニング用のアイテムはキャップに限らず、ラインナップが豊富で機能も多様なため、正直何をどう選べばいいのか迷ってしまうかもしれません。
さらにそれぞれの状況により、選び方の基準は大きく違ってきます。
とはいえ、冬のキャップ選びで確認すべきポイントは多くの人で共通です。
そのポイントを5つ挙げてみました。

それぞれを詳しく見てみましょう。
発汗量
ランニング中の発汗量が多いと、キャップの中がムレてしまいます。
また、汗で濡れたままだと冷えにつながるので注意しなければなりません。
このとき、キャップの機能で役立つのが速乾性や通気性です。
汗を素早く乾かしたり、空気の通りをよくしたりする機能となります。
単に汗ムレだけを考慮するのであれ、下の写真のようなキャップは通気性が抜群です。

ただ、ここまで穴だらけだと、冬の冷たい風で頭がスースーしそうです。
汗は乾きやすいものの、保温性といった点で疑問が残ります。
ちなみに、通気性と保温性は一般的にトレードオフの関係です。
つまりこの2つの機能の高いレベルでの両立は難しいのです。
そこで、下の写真のようなキャップであれば、通気性と保温性を適度に期待できます。

冬のキャップ選びでは、「通気性はホドホドに保温性を重視」のように、相対的な考え方を必要とします。
地域性
同じ人が同じ運動をしたとしても、発汗量まで同じとは限りません。
その大きな要因の一つが外気温です。
冬のランニングキャプ選びでは、お住まいの地域の気温特性を考慮する必要があります。
ちなみに、福岡の1月の平均気温が6.6℃なのに対し札幌は-3.6℃と、その差なんと10.2℃。(1981年〜2010年の統計データ)
もし、あなたが寒冷地にお住まいなら、保温性の高いニット帽(ビーニー)という選択肢もあります。

ニット帽の利点は、何と言っても耳までスッポリと覆えること。キャップに比べると格段に保温性は高まります。
もし、ニット帽をお探しであれば以下をご参照ください。
関連記事:ランニング用のニットキャップおすすめ5選!凍てつく耳を温めろ!
関連記事:ランニングでニット帽をかぶってみた!保温性や汗蒸れは?
天候
ちょっとぐらい寒くても、透き通るような青空の下を走ると、心が晴ればれしてきます。やはりランニングには晴天が似合います。
逆に、雨の日を好んで走る人は少ないでしょう。
とはいえ、長いキョリや時間を走るようになると、天候の変化に見舞われることがあるかもしれません。
そんなとき、冬の冷たい雨には絶対に注意してください。
特に通気性を意識したメッシュの大きなものは、雨が直に頭を濡らし風邪の原因にもなりかねません。
それに対し、撥水性や防水性を備えていると安心です。
防水性を備えたゴアテックスのキャップなどがこれにあたります。

一時間ほどのランニングであれば、防水性とまでいかなくても撥水性で十分です。
冬のキャップ選びでは、急な天候の変化も頭に入れておいてください。
時間帯
冬は日の出が遅く、日の入りは早いため、いつもの時間帯に走っていても暗いことがあります。
そんなときに役立つのがリフレクター(再帰反射材)です。
リフレクターは一見どうでもよい存在に思えますが、実際に暗い中での反射を見ると、その大切さに気づくでしょう。

冬は日照時間が短いことを考えると、キャップ選びでのリフレクターの有無は大きなポイントです。
好み
キャップのフォルムやカラーなど、お好みのタイプは人それぞれです。
ドンピシャの一品が見つかると、すぐにでも走りたくなります。♪
とはいえ、キャップのフォルムやカラー特性を知っていると、さらに満足度は上がるでしょう。
一般的に、ランニングキャップは浅めのタイプが多いです。
理由として、サングラスの邪魔にならないようにや、軽量化などが挙げられます。

浅めのかぶり心地が気に入らないという人は、購入時に実際にかぶってみたり、ネットのレビューを確認したりするとよいでしょう。
ただ、レビューを参考にするとき難しい点が1つあります。
それは、明らかにベースボールキャップやカジュアルキャップのイメージで、ランニングキャップを購入しているケースです。
すると、レビューは「浅い」「小さい」「フニャフニャで見ためと違う!」となりがち。
これはコーラと思って醤油を飲んだようなものです。
同じ失敗をしないためにも、ランニングキャップは総じて「浅め」「小さめ」「フニャフニャ」だと思っていてください。
これをふまえ、キャップのツバは短いものや長いものなど、それぞれの商品で違ってきます。
このツバは直射日光を遮ってくれたり、雨天に視界を確保してくれたりする重要な役割を果たします。
ちなみに、冬の紫外線はあなどれません。
夏場にくらべると紫外線量は少ないものの、肌にダメージを蓄積しやすいタイプの紫外線は降り注いでいるため、特に女性の方ではツバの長さも重要です。
さらにカラーリングの特徴として、白などの明るい色は紫外線のカット率は低いものの、暗い中での視認性を高める効果が期待できます。
それに対し、黒などの暗めの色は紫外線のカット率が高く、熱を吸収しやすいため保温効果も期待できます。
こういった知識もふまえながら、お好みのキャップを見つけてください。
冬のランニングキャップおすすめ7選!
ランニング用のキャップで、「冬用」はそう多くありません。
なので、前述した機能性の面から選ぶことになります。
ご紹介するキャップは、走る前の保温性としては物足りなく感じるかもしれません。
これは、走り始めて汗をかいたときや、冬の冷たい雨を想定したチョイスだからです。
それではおすすめモデルをご紹介します。ぜひご参照ください。
ナイキ(NIKE)エアロビル エリート ツイル キャップ【男女兼用】
- 保温性:★★★
- 通気性:★★★★
- 撥水性:★★★
- 視認性:★★★
メリット:ナイキのエアロビルテクノロジーにより、軽量構造と速乾性に優れた素材を融合したキャップ。冷たい雨が直接侵入するような派手なメッシュはなく、サイドパネルの小さな通気孔で内側のムレに対応可。前面ロゴはリフレクターのため暗い中での視認性を高める。長めで幅広のツバは紫外線予防にも効果的で、冬に限らずオールシーズンで使えるユーザビリティの高いモデル。
デメリット:値段はやや高め。
サイズ | フリーサイズ(頭囲57㎝ 〜59㎝) |
素材構成 | DRI-FITタフタ(ポリエステル100%) |
プーマ (PUMA )パフォーマンス ランニング キャップ【男女兼用】
- 保温性:★★★
- 通気性:★★★★
- 撥水性:★★★
- 視認性:★★★★
メリット:吸水速乾の高機能素材により、キャップの内側をドライに保つDRY CELL搭載キャップ。サイドのメッシュは、冬の冷たい雨の侵入が気にならない程度。質感も良好でサラリとしたかぶり心地。前面ロゴとアジャスターにリフレクティブ素材が採用され、夜間の視認性を高める。幅広い世代で使えそうなモデル。
デメリット:特になし。
サイズ | フリーサイズ(頭囲57㎝ 〜60㎝) |
素材構成 | ポリエステル100% |
アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)シャドーキャップ4.0【メンズ】
- 保温性:★★★
- 通気性:★★★★
- 撥水性:★★★
- 視認性:★★★★★
メリット:派手なメッシュはないものの、速乾性に優れた素材が汗を素早く発散。4方向に伸びるストレッチ構造が、頭の大きさや形状にかかわらずフィット感を高める。浅めのつくりが多いランニングキャンにありながら、しっかりと深めにかぶれ、毎日の洗濯でもへこたれない男性には嬉しいモデル。前面ロゴと後面ワードマークがリフレクターとなり、日照時間の短い冬のランニングを強力にサポート。暑い季節を想定したキャップではあるものの、冬のキャップをお探しの方にはあえておすすめ。
デメリット:芯なしのソフト仕立てのため、しっかりとしたキャプをお探しの方には不向き。
サイズ | フリーサイズ(頭囲57㎝〜60㎝) |
素材構成 | ポリエステル88% ポリウレタン12% |
ミズノ(Mizuno)ランニングキャップ J2MW8500【男女兼用】
- 保温性:★★★
- 通気性:★★★★
- 撥水性:★★★
- 視認性:★★★★★
メリット:デザイン性に優れ、軽くて通気性のよいサラリとしたかぶり心地のキャップ。ほどよいメッシュが適度な通気性を確保。ロゴやサイドパネル、アジャスターにリフレクティブ素材が採用されるため、夜間のランニングも安心。ゴムアジャスターがしっかりとしたフィット感を実現。ツバもやわらかいためコンパクトに収納可。
デメリット:しっかりとした生地のキャップをお探しの方には不向き。
サイズ | フリーサイズ(頭囲57㎝ 〜59㎝) |
素材構成 | ポリエステル |
ニューバランス(new balance)5パネルパフォーマンスキャップv3【男女兼用】
- 保温性:★★★
- 通気性:★★★★★
- 撥水性:★★★
- 視認性:★★★★
メリット:優れた吸汗速乾性を発揮するテクノロジー、NB DRY採用キャップ。適度なメッシュが通気性を確保するものの、冬の雨は気にならない程度。前面ロゴとアジャスター部にリフレクティブ素材を採用。UPF50+で紫外線カット率95%も嬉しいポイント。ウーブン素材(ナイロンに近い織物生地)を使用したベーシックモデル。
デメリット:浅めのつくり。
サイズ | フリーサイズ(ツバ6.5㎝×高さ9.5㎝×内回り56㎝) |
素材構成 | ポリエステル |
ナイキ(NIKE)フェザーライト キャップ 679421【男女兼用】
- 保温性:★★★
- 通気性:★★★★★
- 撥水性:★★★
- 視認性:★★★★
メリット:ナイキの高性能マイクロファイバーポリエステル使用のDri-FITキャップ。レーザー加工を施した通気孔が内側をドライに保つものの、冬の冷たい風雨は気にならない程度。走り始めの保温性は期待できないものの、走り始めてからの汗ムレや汗冷えの軽減を考えると冬場にも使用可能。長めのツバやリフレクターも備えるオールマイティーなモデル。
デメリット:厚手のキャップをお探しの方には不向き
サイズ | フリーサイズ(頭囲57㎝〜59㎝) |
素材構成 | ポリエステル |
アールエル(R×L)TRC181M【メンズ】
- 保温性:★★★
- 通気性:★★★★★
- 撥水性:★★★★★
- 視認性:★★★★★
メリット:世界で初めて左右のある靴下を生み出した日本の靴下製造メーカー武田レッグウェアーによるブランド「R×L」による、見た目もおしゃれで高機能なこだわりキャップ。内側の額部分とサイドパネルのほどよいメッシュが、ベンチレーションとなり汗ムレや温度上昇を強力に抑制。撥水加工と長めのツバにより、冬の冷たい雨にも対応可。前面ロゴとアジャスターがリフレクターとなるため、日照時間の短い冬にも安心して使用可。さらに、外したサングラスをツバに固定できるフォルダが配置されるなど、本格的なランナーを目指す人にもおすすめモデル。
デメリット:「12回の洗濯で前面ロゴがはがれた」とのレビューあり。(実際に25回ほど洗濯してみたが特に問題なし)
サイズ | フリーサイズ(ツバ7.5㎝×高さ11.5㎝×内回り57㎝) |
素材構成 | ポリエステル |
アールエル(R×L)TRC182W【レディース】
上記メンズモデル同様。
サイズ | フリーサイズ(ツバ7.5㎝×高さ12㎝×内回り55㎝) |
素材構成 | ポリエステル |
関連記事:【レビュー】ランニングキャップのアールエルTRC181Mをかぶってみた
まとめ
冬のランニングでは、寒さ対策にキャップを活用するのも一つの手。
ただ、キャップで冬用というのは少ないため、機能性から上手に選ぶ必要があります。
あまりに寒いときはニット帽を活用するなど、それぞれのランニングスタイルに応じて上手に対応してください。
関連記事:ランニング用のニットキャップおすすめ5選!凍てつく耳を温めろ!
関連記事:【レビュー】ランニングでニット帽をかぶってみた!保温性や汗蒸れは?
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