「ランニングにニット帽?」と思われるもしれません。
しかし、真冬のランニングで、ニットキャップは強力な防寒アイテムの一つ。
とはいえ、普段使いのニット帽をそのまま使うのはおすすめしません。
その理由と、ランニング用ニットキャップの選び方、おすすめモデルを紹介します。
ランニングで「ニットキャップ」のメリット6つ
通常のランニングキャップとニットキャップとでは、さまざまな面で違いがあります。
ラン吉さんちなみに「ニット」とは、「編みもの」の総称だよ!
ランニングでニットキャップをかぶるメリットは大きく6つ。
- 耳も保温できる
- 頭部をスッポリ覆える
- 走りながらでも着脱が容易
- 風に飛ばされない
- 普段使いもできる
- さりげなさを演出できる
それぞれ、見てみましょう。
1.耳も保温できる
ニットキャップ最大のメリットは、何といっても耳を覆えること。
これが通常のランニングキャップだと、浅めのつくりで耳は丸出しです。
通常のキャップ


ニットキャップ


ランニングキャップのつくりが浅めなのは、
- 軽量化のため
- サングラスを耳にかけやすくするため
などの理由が挙げられます。



でも、真冬のランニングでは、この形状が逆効果になってしまうんだよね…
凍てつくような寒い日に、外気に耳をさらさずにすむ「ニットキャップ」は、冬ランニングの防寒対策として秀逸です。
2.頭部をスッポリ覆える
頭部は多くの血管が集まる部位なので、寒い日に露出すると放熱しやすくなります。



一般的に気温が10℃以下になると、多くの人が頭部に寒さを感じ始めるそうだよ
これが風の強い日のランニングとなると、さらに放熱率が増すため、気温10℃以下よりも前に「頭部の防寒」を考えるべきでしょう。
その意味で、頭部をスッポリ覆えるニットキャップの保温効果は抜群です。



髪の長い女性などでは、お団子をつくってニットキャップをかぶってしまえば、それだけで頭全体を隠せるのも重宝されてるよ!
3.走りながらでも着脱が容易
冬のランニングで一番寒く感じるのは、暖かい屋内から外に出るとき。



でも、走り始めてしばらくすると、熱くなり過ぎてしまうことも…
その点、走りながらでもさっと脱げ、ポケットにもしまえるのがニットキャップ。
持ち運びを意識した、薄手のコンパクトタイプを選べば、ランニング中にポケットの中でかさばることもありません。
4.風に飛ばされない
風の強い日は、ツバのある「キャップ」が吹き飛ばされそうになって、ランニングに集中できません。



その点、ニットキャップだと、頭をしっかり覆っているぶん、風で吹き飛ばされる心配なし!
日頃、キャップをかぶるランナーにとって、何もかぶらないで走るのはどこか落ち着かないもの。
寒い日の強風対策としても、ニット帽は効果的です。
5.普段使いもできる
ランニング用には、おしゃれなニットキャップが多いため、普段使いもOKです。



おまけに機能的となると、一般的なニット帽より重宝するかも!
アパレルが機能性を追求する時代、むしろランニングのニットキャプは最先端と言えるでしょう。
6.さりげなさを演出できる
ランニングを始めたばかりであれば、何となく他人の目が気になりますよね。



特にダイエット目的で走り始めたようなランナーさんに、そういった傾向が強いよ
ニットキャップであれば、いかにも「走ってる感」がなく、さり気なさを演出できるのも嬉しいポイントですね。
以上、ランニングでニットキャップをかぶる6つのメリットでした。
- 耳も保温できる
- 頭部をスッポリ覆える
- 走りながらでも着脱が容易
- 風に飛ばされない
- 普段使いもできる
- さりげなさを演出できる
ランニングで「ニットキャップ」のデメリット5つ
ランニングでのニットキャップには、デメリットもあるので注意してください。
- 頭がムレやすい
- 汗でベタつく
- 雨に弱い
- 直射日光を浴びやすい
- リフレクターモデルが少ない
それぞれ、見てみましょう。
1.頭がムレやすい
ニットキャップは、頭をスッポリ覆えるぶん、ムレやすくなります。



ムレるのが嫌な人は、ちょっと保温力は下がるけど、ニット素材のヘアバンドやネックゲイターで代用できるよ!
たとえばこちら
ニットキャップは、頭をスッポリ覆えるぶん、ムレやすいので注意してください。
2.汗でベタつく
ニットキャップに、ランニングキャップのような速乾性は期待できません。



編みものだから風は通しやすいけど、汗はどうしても染み込んでしまうよね…
ただし、一旦汗をかいてしまうと、馴染んで意外と気にならないことも。
とはいえ、大量に汗をかくような強度の高いランニングだと、ベタつきによる不快感の方が上回ってしまうかもしれません。
3.雨に弱い
ニットキャップに防水・撥水性は期待できません。
雨天時には雨を吸い込み、グッショリと重くなります。
天候の変化に弱いのも、ニットキャップのデメリットと言えるでしょう。



撥水加工の施されたニットキャップもあるので、後ほどご紹介します!
4.直射日光を浴びやすい
ニットキャップにはツバがないため、顔や首に直射日光を浴びてしまいます。



日焼けやシミなどを気にされる女性ランナーさんは、特に意識しておきたいポイントだよね!
5.リフレクターモデルが少ない
冬は日照時間が短いため、暗い中でのランニングになりがち。
そんなとき役立つのが、光を反射して、暗い中での視認性を高めてくれるリフレクト機能。



ニットキャップは、リフレクト機能のあるタイプが少ないんだよね…
頭部が目立ちにくいぶん、ウェアやパンツなどに、リフレクト機能が必要となります。
以上、ランニングでニットキャップをかぶる5つのデメリットでした。
- 頭がムレやすい
- 汗でベタつく
- 雨に弱い
- 直射日光を浴びやすい
- リフレクターモデルが少ない
ニット帽とビーニー・ワッチは何が違う?
同じように見えるニット帽でも、名称が微妙に違っていたりします。
以下のような違いがあるので、ご参考ください。
- ニット帽
ニット(1本の糸でループを作りながら編まれた生地)で作られた帽子の総称 - ビーニー(beanie)
ニット帽のうち、裾が折り曲げられていないタイプ - ワッチ
ニット帽のうち、裾が折り曲げられているタイプ
ビーニー


ワッチ





ただ、amazonや楽天では検索対策のため、商品タイトルにいくつもの異なる名称が付されていたりするよ!
ランニング用ニットキャップの選び方
ランニングに普段使うようなニットキャップは、不向きなので注意してください。
素材がウール(羊毛)など天然繊維のものが多く、かぶったときにチクチクしたり、毎回の洗濯で縮んだりするから。



洗濯がつきもののランニング用品は、「乾きやすさ」も重要なポイント!
その点、ランニング用(スポーツ用)のニットキャップは、ポリエステルなどの合成繊維がメインなので乾きやすいです。
合成繊維の特徴を簡単にまとめてみました。
| メリット | デメリット | |
| アクリル | ・毛のような質感 ・保温性に優れる ・色あせしにくい ・シワになりにくい ・耐久性がある ・メンテナンスが容易 | ・熱や摩擦に弱い ・毛玉ができやすい ・吸湿性が低い ・静電気が発生しやすい ・火に弱い |
| ポリエステル | ・耐久性がある ・しわになりにくく ・形状回復性が高い ・速乾性がある ・色あせしにくい ・洗濯や日光に強い | ・吸湿性が低い ・静電気が発生しやすい。 |
| ナイロン | ・非常に強度が高い ・耐摩耗性にも優れる ・伸縮性がある ・耐水性がある ・速乾性がある ・軽量 ・肌触りが良い | ・長時間の日光に弱め ・吸湿性が低い ・高温に弱い ・静電気が発生しやすい。 |
| ポリウレタン | ・高い伸縮性 ・形状回復性が高い ・耐久性がある | ・熱に弱い ・摩擦や油分に弱いことも ・直射日光や塩素に弱い ・価格が高め |



ランニングのニットキャップなら、素材が合成繊維のスポーツ用を選んだ方が無難!
ニットキャップおすすめ10選!
ニットキャップにはデメリットもありますが、冬ランニングの防寒対策に欠かせません。



ただ、あまり厚手のニットキャップだと、走り始めて熱くなり過ぎたときの対処法に困ってしまうよ…
そのような点も考慮しつつ、ランニングにおすすめニットキャップをご紹介します!
アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)ビーニーUAストーム
アンダーアーマーのオリジナル「アーマーフリース」の、軽量で高い通気性とストレッチ性を誇るニットキャップ。撥水加工「STORM」を搭載し、雨や雪をしっかり弾いて、悪天候下でもドライで快適な状態をキープ。裏地は起毛仕上げで保温性が高く、速乾性にも優れた高機能モデル。
| サイズ | フリーサイズ |
| 素材 | ポリエステル100% |
バフ(Buff) DryFlx Beanie【男女兼用】
スペイン発の多機能ヘッドウェアブランド「Buff」の、高機能ニットキャップ。縫い目のないシームレスデザインと、縦・横・斜めに伸縮する4wayストレッチ素材が、ストレスフリーなかぶり心地を実現。360度全方向に配されたリフレクティブ素材が、暗い中での視認性を飛躍。速乾性にも優れ、71%がリサイクル素材で環境にも配慮。シンプルで飽きのこないデザインは、さすがヨーロッパブランドといったところ。
| サイズ | フリーサイズ |
| 素材 | リサイクルナイロン24.5%、ナイロン24.5%、リサイクルポリエステル47%、ポリウレタン4% |
アディダス(adidas)ビーニー JRZ72【メンズ】
暖かいアクリルニット素材による、自然な伸縮性に富んだニットキャップ。シンプルで飽きのこないデザインもグッド。3サイズから選べるのも嬉しいポイント。
自分の頭のサイズがわからない場合はこちら
頭の大きい人でもOK!深め大きめサイズのランニングキャップ厳選7選!
| サイズ | 3サイズ |
| 素材 | アクリル100% |
ミズノ(MIZUNO)マシュマロニットキャップC2JWA【男女兼用】
人体が発する水分を吸収して発熱する、ミズノ独自の吸湿発熱素材「ブレスサーモ」のニットキャップ。ふんわり柔らかな風合いで、頭部を優しく包み込むようなフィット感。あらゆるシーン活躍してくれそうな、シンプルなデザインも高評価。
| サイズ | フリーサイズ |
| 素材 | アクリル46%、ポリエステル36%、ナイロン16%、ブレスサーモ 1%、ポリウレタン1% |
アシックス(asics)ウィンターランニングビーニー【男女兼用】
世界に通用する商品作りのため、スポーツ工学研究所を設立するアシックス。そのアシックスによる、適度なストレッチ性と優れた保温性を誇るニットキャップ。前面のロゴと、後面のワンポイントは、夜間の視認性を確保してくれるリフレクティブ加工。後頭部に配されたスリットにより、髪の長いランナーでも内側でごわつくことなく、ストレスのないフィット感を実現。シンプルでスポーティーなデザインも高評価。
| サイズ | フリーサイズ |
| 素材 | ポリエステル80%、ポリウレタン20% |
ミズノ(MIZUNO)ブレスサーモ ニットキャップC2JW9631【メンズ】
芯から冷える真冬でも、しっかりと頭を保温してくれる「ブレスサーモ」のニットキャップ。メイン素材のアクリルが、ふんわりとした風合いと耐久性を実現。スソの蛍光カラーがアクセントとなったスポーティーモデル。
| サイズ | フリーサイズ(55㎝〜60㎝) |
| 素材 | アクリル67%、毛29%、ポリエステル3%、ブレスサーモ1% |
サロモン(SALOMON) ニットキャップ ACTIVE BEANIE【メンズ】
世界のウィンタースポーツ界をリードするフランス創業「SALOMON」の、シンプルでスタイリッシュなアクティブビーニー。ポリエステルなどの合成繊維を極細に紡いだ、薄くて軽いフリース素材が保温性とコンパクト性を両立。リクレクティブ加工されたロゴは、夜間の視認性を確保。速乾性に優れ、洗濯機洗いもできる手間いらずのおすすめモデル。
| サイズ | フリーサイズ |
| 素材 | ポリエステル91%、ポリウレタン9% |
シーダブリューエックス(CW-X)ニットキャップHYO410【男女兼用】
ワコールのコンディショニング・ウェアブランド「CW-X」の、深さを3段階で調整できるニットキャップ。あらゆる深さで、CW-Xのロゴがしっかりと見えるデザイン。100%綿素材で、手洗い表記には注意したいところ。その点を考慮しつつ、気分やシーンに合わせて深さを変えることで、ランニングのみならず、タウンユースでも活躍する汎用性の高いモデル。
| サイズ | フリーサイズ |
| 素材 | 綿100% |
ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE)ジムビーニー【男女兼用】
寒い日のランニングを快適に保つ、柔らかなフリース製イヤバンドを備えたニットキャップ。オールラウンドなクラシックフィットで、男女問わず簡単に着用でき、ランニング中の快適さをサポート。80%リサイクルポリエステル製のボディと、100%リサイクルポリエステル製のフリースヘッドバンドが、柔らかさと耐久性を両立。さらに、フリースのヘッドバンドは暖かさをしっかりキープし、長時間のランニングでも快適なフィット感を実現。リフレクティブ素材のロゴは、暗い中での視認性を高める安心設計。シンプルで飽きのこないデザインもグッド。
| サイズ | フリーサイズ |
| 素材 | リサイクルポリエステル80%、ウール20% |
ザ・ノースフェイス(THE NORTH FACE)サーマルバーサグリッドビーニー 【男女兼用】
耳当て部に保温性の高いマイクロフリース、頭頂部に透湿性の高いグリッドフリースを採用した、寒さ対策とムレ軽減を両立したニットキャップ。ロゴは反射材となり、暗い中での視認性を確保。耳全面をカバーできる形状も嬉しいポイント。タウンユースも可能な洗練されたデザイン性は、さすがノースフェイスといったところ。
| サイズ | フリーサイズ |
| 素材 | ポリエステル93%、ポリウレタン7% |
【最後に】ランニング用のニットキャップおすすめ10選!
ランニング用のニットキャップ選びの参考になったでしょうか。
寒さに負けずランニングを楽しむためにも、あなたに合ったお気に入りのモデルをぜひ見つけてください!!


























